一般財団法人 全国落花生協会

落花生の製品

国内で流通・販売され、食べられている落花生のうち、加工がされていない製品は以下のように分類されています。未熟豆、原料落花生は一般的に販売されていません。煎り莢(さや)は殻付き落花生とも呼ばれています。

※落花生は厚生労働省によって指定されているアレルゲンとして、表示義務のある7品目の1つです。以下の製品のほかに、粉状に加工されて食品に使用されている場合がありますので、購入時には原材料表示をお確かめください。

未熟な落花生

産地では、熟期に達した収穫したての落花生を茹でて食べたり、料理に使っています。食品成分表では野菜類に分類されています。

原料落花生

水分9%程度まで乾燥させたむき実の落花生で、主に加工原料用として業者間で流通してるため、この名前で呼ばれています。現在、一部の業者や加工業者が一般販売しており、料理や菓子に使うことができます。

茹で落花生

収穫したての落花生、または乾燥した落花生を塩茹でしたものです。冷凍、またはレトルトで販売されています。煎った落花生とは違う風味が味わえます。

煎り莢

殻付きとも言われ、莢のまま180℃で1時間程度、煎り具合に気配りして仕上げたものです。殻を割るパキッという音がここちよく、人気のある製品です。

煎り豆

むき実の落花生を160℃で25分程度煎って仕上げたものです。一般的に、食塩で味付けしたものを「味付け」、何も加えていないものを「素煎り」といいます。

バターピーナッツ

薄皮を除いた落花生を160℃の植物油で6分ほど揚げ、食塩、マーガリンなどで味付けしたものです。当初はバターで味付けしていましたが、現在ではほとんど使用されておらず、商品名としてこの名前が一般に認められています。

ピーナッツバター、ピーナッツペースト

薄皮つき、または薄皮を剥いた煎り豆をペースト状になるまですり潰したものです。食塩、砂糖、植物油脂等を加えたものや、落花生の粒を残したものなど、多様な製品があります。パンに塗るほかに、料理に使うなど、様々な用途があります。

落花生油

落花生成分の約50%は脂質で、外国での落花生の用途の第1位は搾油用です。日本での搾油用の使用量はわずかですが、落花生専門店では良質の国内産落花生油を製造しています。落花生油は不飽和脂肪酸が主成分で炒めものに向いていると言われます。

菓子

豆のまま、砂糖、ココア、チョコレートなどでコーティングした豆菓子や、豆やペーストを使用した和洋菓子は、加工業者やお店の創意工夫により様々なものがつくられています。

煎り莢、煎り豆、茹で落花生の製品。

豆のままの様々な豆菓子。