一般社団法人 全国落花生協会

落花生ができるまで

播種

マルチ張り

堆肥、肥料を施した畑を整地した後、透明又は黒の薄いフィルムを張ります。これはマルチといい、地温を上げて発芽の促進と初期の育成を助ける効果があります。

播種

マルチには直径8cmほどの植穴が25~30cm間隔で2列(条間40~50cm)開いており、ここに育ちの良い種子を1~2粒播いて3cmほど土をかぶせます。関東地方では5月中旬~6月上旬が播種の適期です。

発芽後

マルチ除去

播種して10日ほどで発芽し、1カ月前後で花が咲き始めます。花が咲き始めて10日後ぐらいにマルチを除去します。(自然に分解するフィルムも市販されています)

薬剤散布

病害虫の発生状況に応じて薬剤を散布します。また、うね間を機械で中耕・土寄せをして雑草を防除します。土寄せは子房柄の土への侵入を助けます。

生育盛期

開花

開花期間は約2カ月間もあり、この間1株に200以上の黄色い花が次から次へと咲き続けます。

子房柄伸長・莢実形成

開花後1週間ぐらいすると花の基部から子房柄が地表に向かって伸び始め、さらに4~5日すると先端が地中に侵入し、やがて先端が肥大を始めて莢実(豆)になります。

収穫作業

根切り

開花が始まった時期から80~95日で収穫します。収穫するにはトラクターに掘取刃を取り付けて土中の根を切断し、株を浮上がらせた後、人力で掘り取ります。

地干し

掘り取った落花生の莢に付いた土を振るい落とし、莢実の付いた方を上に向けて畑で1週間ほど自然乾燥させます。

野積み

野積み、ボッチ

地干しで莢実の水分が20%程度になった頃(莢実を振るとコロコロと音がする状態)に、畑の中で茎葉を外側に、莢実を内側に円筒状に積み上げ、上部にコモ、稲わら等をかけて雨を防ぎ、さらに自然乾燥させます。

人の背丈ぐらいの高さの野積みで、「ボッチ」と呼ばれています。莢実の水分が10%程度になるまで、約1ヵ月間積んでおきます。落花生生産地独特の畑の風物詩です。

脱莢

脱莢

畑での乾燥が終わるとボッチを崩し、茎葉まるごと落花生用の脱莢機にかけ、莢実を分離します。

収納

莢実は30kg入りの袋に詰めて収納し、農家は通常この荷姿で土莢と言われる落花生を販売します。茎葉は堆肥にして畑に戻します。

加工前処理

水洗・乾燥

落花生は専門の加工業者によって商品化されます。加工に先立ち、莢に付いた土を水で洗い落とし、乾燥します。

薄皮剥き

煎り豆に加工する原料は莢から実を取り出し、加えてバターピーナツに加工する原料は湯の中を通して薄皮を取り除きます。

加工

煎り莢

莢実を釜に入れて約180℃で約1時間、煎り具合を見ながら丁寧に煎り上げると煎り莢落花生ができあがります。煎り豆落花生はむき実を約160℃で25分程度煎って仕上げます。

バターピーナッツ

薄皮をむいた落花生を約160℃に熱した油で6分程度かけて揚げ、塩で味付けをするとバターピーナッツができあがります。当初はバターで味付けをしていたのでこの名前がついています。