一般財団法人 全国落花生協会

2026.02.16

旭市の落花生栽培を子どもたちに伝える「あさひこひつじ幼稚園」の豆まき

千葉県に初めて落花生が導入されたのは明治9年(1876年)のこと。山武(さんぶ)郡南郷村(現在の山武市草深)の牧野万右エ門氏が神奈川県で種子を入手し、村の有志に頼み込んで栽培にこぎつけたのが始まりとされています。今年2026年は千葉県落花生栽培150周年にあたり、様々な事業が予定されています。
節分の2月3日、山武市に次いで明治11年から栽培を開始した旭市にある「学校法人旭鈴木学園 認定こども園 あさひこひつじ幼稚園」でも「節分集会」が行われ、園児が落花生で豆まきを楽しみました。

あさひこひつじ幼稚園。向かって右側にも施設があり、正面奥に運動場がある充実した幼稚園。

あさひこひつじ幼稚園は、旭市に加えて近隣の匝瑳(そうさ)市、成田市、香取市などからも通園する非常に大きな幼稚園型認定こども園で、0~2歳児約70名、3~5歳児約240名が在園しています。年中行事である節分集会には、3~5歳児が参加します。今年はなんとチーバくんも登場する盛大なものになりました。
12時50分、3~5歳児がホールに集合して節分集会が始まりました。まず旭市長の米本弥一郎さんと千葉県農林水産部長の高橋輝子さんが、旭市と落花生のことなどを話してくださいました。

旭市長の米本弥一郎さんのお話を聞く園児。

その後は、節分の行事について、豆をまく理由や、悪いものは心の中にもあることなどの説明が行われました。二択の質問を交えながら紙芝居形式で話していきます。まく豆について、落花生の絵を見せて「これはなに?」と問いかけると、子どもたちから「らっかせいー!」「ピーナッツ!」という元気な声が飛び交いました。栽培農家のお子さんもいらっしゃるうえに、食育の一環として4歳児が落花生栽培を行っているのだそうです。最後に手遊びを行ってから順序よく退場し、いったん各教室に戻って豆まきの準備を行いました。

左:節分のお話のなかで、二択に元気よく挙手。右:お話中に掲示した絵の一部。

豆まきは、運動場「げんきもり森」で行われました。まず、3~4歳児が移動します。みんな自分で手づくりした落花生を入れる紙バックやカップ、鬼のヘアバンドをつけていてとても愛らしい姿でした。整列して移動している最中に、校舎からゆっくりとチーバくんが登場。「チーバくんだ!」と大きな歓声が上がりました。

上:運動場に移動する子どもたち。チーバくんの登場に大興奮。中・下:3歳児は紙バッグ、4歳児はカップにかわいい鬼の切り紙を貼ったものに落花生を入れて待機。

運動場に移動が完了した3~4歳児は、大きな楕円形をつくって整列。チーバくんの紹介の後で豆まきの練習が行われ、太鼓の合図とともに豆まきの開始です。すると、鬼のお面をつけた5歳児が円の中へ走ってきました。このお面も園児たちの手づくり。風船に新聞紙を張り付けて張りぼての土台をつくり、その上に色紙を張った力作で、2日がかりで制作したそうです。先生の掛け声に合わせて3、4歳児が落花生を投げていきます。途中で棍棒を持った赤鬼が登場すると泣き出す子もいました。

鬼役の5歳児たちに元気よく落花生をまく3~4歳児。

落花生をまき終わった頃、5歳児が地面に横になると「鬼が退治されましたー!」と先生が明るい声で宣言しました。最後に、クラスごとにチーバくんと記念写真を撮って節分集会が終了しました。

上:退治された鬼たち。下左:チーバくんと一緒の記念撮影はいい思い出に。左端が鈴木教義園長。下右:園児たちが手づくりしたクッズは、鬼がモチーフでも愛嬌があってかわいらしい。

「当園ではその時期ならではの体験を重視しており、昭和57年の開園から「節分集会」を行っています。例年では大豆をまくのですが、今年は千葉県からのご紹介もあり、落花生を使用しました。保護者の方からは“地域に根差した行事でいいですね”というお声もありました。身近なイベントを通して、落花生が旭市の特産品であること、栽培に長い歴史を持つことを知ってもらう良いきっかけになったと思います」と、園長の鈴木教義さんがおっしゃっていました。
園庭が広いので、外で元気に過ごす自由遊びの時間を多く取っているというあさひこひつじ幼稚園の子どもたちは元気いっぱい。晴天のもと、広々とした運動場で落花生を握ってまいた思い出を家族や友だちと分かち合うことで、落花生の認知と理解がより広がっていくことでしょう。